正面から耳が目立つ
耳が頭部から離れているため、正面から耳全体が見えやすい状態です。
耳が頭部から大きく張り出して見える状態
立ち耳は、耳の軟骨の形などにより、正面から見たときに耳が目立つ状態です。
年齢、形態、生活上の支障、治療目的を確認して治療方針をご説明します。
Prominent Ear
立ち耳は、耳介が頭部から離れて張り出し、正面から耳が大きく見える状態です。耳の内側にある対耳輪という折れ目が浅い場合や、耳の穴を囲む耳甲介が深い場合など、複数の軟骨形態が関係します。片側だけの場合も、左右で程度が異なる場合もあります。
立ち耳自体が直ちに病気や治療の必要な状態とは限りません。ご本人が困っていなければ経過観察も可能です。治療を希望する場合は、年齢、耳の形、日常生活への影響、ご本人の希望を確認して、矯正や手術の適応を検討します。
About Prominent Ear
耳は、耳輪、対耳輪、耳甲介などの凹凸が組み合わさって立体的な形を作っています。立ち耳では、対耳輪の折れ目が十分に形成されていない、耳甲介が深い、耳介と頭部の角度が大きいなどの特徴がみられます。
見た目の程度には個人差があり、どこからを異常とするかを一律に決めることはできません。形成外科では、正面・側面からの見え方、左右差、軟骨の形と硬さ、耳の付け根などを診察します。
掲載画像は疾患の特徴を説明するためにAIで作成したイメージ図であり、実際の症例写真ではありません。症状や形態には個人差があります。
耳が頭部から離れているため、正面から耳全体が見えやすい状態です。
耳の内側にあるY字状の折れ目が浅く、耳の上部が前方へ張り出すことがあります。
耳の穴を囲むお椀状の部分が深く、耳全体を外側へ押し出す場合があります。
片側だけが目立つ場合や、左右で張り出し方や耳の形が異なる場合があります。
聞こえにくさ、耳の痛み、耳だれなどがある場合は、耳の形とは別の病気がないか耳鼻咽喉科での診察が必要になることがあります。
When to Consult
乳児期には耳の軟骨がやわらかく、手術以外の矯正を検討できる場合があります。早めに形成外科へご相談ください。
左右で軟骨の形や耳の角度が異なる場合があります。両耳の形を比較しながら治療方針を検討します。
生活上の支障があるか、美容目的かなどによって、保険診療または自費診療の判断が異なります。診察後にご案内します。
Treatment
立ち耳は、必ず治療しなければならない状態ではありません。ご本人が困っておらず、機能上の問題がない場合は、治療せず経過を見ることもできます。
耳の軟骨がやわらかい乳児期には、装具やテーピングなどで耳を適切な形に保持する方法を検討できる場合があります。適応や実施方法は診察後に判断します。
耳の後ろなどを切開し、軟骨に折れ目を作る、軟骨を調整する、耳甲介と頭部の間を縫合するなど、形態に応じた方法を組み合わせます。
手術方法は、対耳輪、耳甲介、耳の付け根など、どの部分が張り出しに関係しているかによって異なります。片側だけを治療する場合も、左右のバランスを確認して計画します。
Age and Timing
| 新生児・乳児期 | 耳の軟骨がやわらかく、手術以外の矯正を検討できる場合があります。開始時期が選択肢に影響するため、早めにご相談ください。 |
|---|---|
| 幼児・学童期 | 耳の成長、軟骨の形、ご本人の理解や希望、学校生活、麻酔方法などを考慮して治療時期を検討します。 |
| 成人 | 成人でも診察・治療を検討できます。軟骨の硬さ、左右差、希望する変化、仕事や生活への影響などを確認します。 |
当院で対応できない乳児矯正、全身麻酔、入院治療が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関をご紹介します。
Insurance and Private Treatment
立ち耳だから一律に健康保険が適用されるわけではありません。変形の程度、日常生活への支障、医学的な治療の必要性、治療目的などを診察し、保険診療または自費診療となるかを判断します。
| 保険診療を検討する場合 | 先天性の耳介変形として医学的治療が必要で、日常生活への支障などが確認される場合。実際の適用可否は診察後に判断します。 |
|---|---|
| 自費診療となる場合 | 主に見た目を変えることを目的とし、医学的な治療の必要性が認められない場合など。 |
| 診察で確認する内容 | 耳の形態、左右差、生活上の支障、ご本人の希望、治療によって期待する変化、年齢、麻酔方法など。 |
「立ち耳は保険適用」と断定することはできません。保険診療・自費診療の区分と費用は、診察後にご案内します。
Surgical Consultation
診察当日の手術は原則として行いません。実際の術式、麻酔方法、通院回数、費用は診察後にご案内します。
Aftercare and Risks
手術後に痛み、腫れ、内出血などが生じます。程度や続く期間には個人差があります。
出血、血腫、感染、傷が開く、皮膚や軟骨の血流障害などが生じる可能性があります。
切開部には傷跡が残ります。赤み、硬さ、盛り上がり、縫合糸が触れる・露出するなどの可能性があります。
左右差、形の不整、耳が再び張り出す、矯正が強すぎるなどにより追加治療を検討する場合があります。
洗髪、入浴、運動、登園・登校、仕事、耳を圧迫する寝方などの制限期間は、手術内容と術後の状態に応じて個別にご説明します。
Doctor
院長 / 日本専門医機構認定 形成外科専門医
小耳症をはじめとする耳介再建に長年取り組んできた経験をもとに、対耳輪、耳甲介、耳の付け根、左右差などを確認し、立ち耳の治療方針をご説明します。
院長プロフィールを見る →FAQ
耳の形態的な特徴であり、直ちに病気や治療の必要な状態とは限りません。ご本人が困っていなければ、治療せず経過を見ることもできます。
立ち耳の形だけで聞こえに影響するとは限りません。聞こえにくさ、耳だれ、痛みなどがある場合は耳鼻咽喉科での診察をご案内することがあります。
乳児期には装具やテーピングなどによる矯正を検討できる場合があります。月齢や軟骨の状態によって異なるため、早めに形成外科へご相談ください。
一律の年齢では決まりません。耳の成長、軟骨の形、ご本人の理解や希望、麻酔方法、学校生活などを考慮して治療時期を検討します。
成人の方も診察できます。軟骨の硬さ、左右差、希望する変化、麻酔方法などを確認して治療方法を検討します。
立ち耳だから一律に保険診療となるわけではありません。変形の程度、生活上の支障、治療目的などを診察し、保険診療または自費診療となるか判断します。
両側を同時に治療できる場合がありますが、変形の程度、麻酔方法、手術範囲などによって異なります。診察後にご説明します。
軟骨の性質や治癒過程などにより、耳が再び張り出す可能性があります。左右差や後戻りを含め、治療結果には個人差があります。
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