青あざ

太田母斑・異所性蒙古斑・青色母斑

青あざはメラニン色素のある細胞が皮膚の深いところにあることで青色っぽく見えるあざです。自然経過を見てよいものからレーザー治療を検討するものまで、診察のうえ判断します。

青あざとは

About Blue Birthmarks

青あざ

青あざは、メラニン色素がある細胞が皮膚の深いところにあると青色っぽく見えるので、青あざと呼んでいます。
生まれつきのものもあれば、生まれてから1週間くらいで出てくるものなど色々です。
青あざは7〜8歳くらいで自然に消えてしまうことが多く、経過観察でよいケースもあります。ただし、とても目立つところにある場合や、大人になっても消えないタイプのものもあります。気になる場合は診察時にご相談ください。

太田母斑

Ota's Nevus

日本人名がついているあざです。眼皮膚メラノーシスというグループに分類されています。
まぶたや白目の部分、頬や頭、鼻、ひたい、耳、あごのあたりに良く現れます。
女性に多く見られ、生まれつきや乳児のころに見られる早発型と、思春期・妊娠・出産・閉経などのホルモンバランスの変化がきっかけになる遅発型があります。
ふつうは片側だけに現れることが多いですが、両側にでることもあり、ほかの疾患との見極めは専門医の注意深い鑑別が必要です。

1. Qスイッチレーザーによる治療を検討します

Qスイッチレーザーを用いた治療を検討することがあります。初めの数回は治療後に色合いが濃くなることもありますが、経過を確認しながら照射を行います。

2. 治療法の選択が大切です

以前は皮膚移植や切り取り手術、古いタイプのレーザーや削る治療などありましたが、色素を取り切れないだけでなく、傷跡を残してしまう弱点がありました。また、アートメークなどで色合いを合わせようとしても上手く合わないばかりか、その後Qスイッチレーザーの治療の妨げになりますので、お控えください。

遅発性太田母斑

Acquired Bilateral Nevus of Ota-type Macules

思春期以降に頬や鼻周囲に現れる後天性の青あざです。そばかすに似ていますが色がやや青みがかっており、皮膚の深い部分にメラニン色素があります。
そばかすは幼少期にできるのに対して、こちらは遅くでてくるので見分けがつきます。
複数回の通院が必要です。診察のうえ、Qスイッチレーザーによる治療の適応を判断します。

1. Qスイッチレーザーによる治療を検討します

メラニン色素が深い位置に溜まっているため、Qスイッチレーザーで段階的にアプローチします。皮膚の状態を確認しながら治療を進めます。

2. 複数回の通院が必要ですが、再発しにくいのが特徴です

治療には複数回の通院が必要です。遅発性太田母斑は、治療後も経過を確認しながら進めます。

異所性蒙古斑

Aberrant Mongolian Spot

蒙古斑と呼ばれる青あざは、日本人のほぼ全員が持っているもので、生後1週間から1か月ころに、お尻から背中の境目あたりまでに出てくるものです。
5〜6歳くらいまでに自然に消えることが多いです。
ところが違う場所にできるとなかなか消えません。異なるところにできる性質の蒙古斑なので、異所性蒙古斑っていうんですね。
小学生くらいまでに薄くなってくれればよいのですが、色合いの濃いものなどは大人になっても残ってしまいます。
残ってしまうか心配な場合や、目立つ場所の場合、ご家族も不安になるため治療を希望されるケースが多いです。

1. Qスイッチレーザーによる治療を検討します

異所性蒙古斑では、Qスイッチレーザーによる治療を検討することがあります。お子さんの状態に合わせて治療を進めます。

2. Qスイッチレーザーの仕組みについて

簡単にいえば、非常に強いパワーのレーザー光を一瞬だけ出す装置です。
たとえば、静電気でバチってなったときに人間なら一瞬痛いなって感じる程度ですが、精密機械だと壊れてしまいますね。
同じように、メラニン色素はレーザー光に敏感に反応して燃えつきますが、ほかの皮膚の成分はダメージなく回復するという、非常に都合よい仕組みです。

3. 痛みや副作用はありますか?

麻酔クリームやシールを使用し、痛みを和らげる対応を行います。必要に応じて麻酔注射を用いることもあります。副作用としては、一時的に軽い色素沈着や色抜けをすることがあります。日焼け予防などのケアについても診察時に説明します。

青色母斑

Blue Nevus

ふつうのほくろに一見似ているものの、全体に青色が強いタイプを青色母斑といい、青あざのグループに分類されます。 通常は大きさもせいぜい1センチ以下で、わずかに盛り上がりがあったり、触ったときに硬く感じます。
中には急速に大きくなるタイプもあり、注意が必要です。
その他のおできと見分けがつきにくいことがありますので、専門医の診察が大切です。

1. ふつうのほくろとどうして色が違うの?

ふつうのほくろは、表皮と呼ばれる皮膚の表面にメラニン色素があるので黒くみえますが、こちらは真皮の深い部分にメラニン色素があるので青黒く透けてみえるのです。

2. どの年齢でも見られます

30歳ごろから多く見られるようになります。お子さんでも珍しくはありません。

3. できやすい場所はありますか?

顔・背中・手首・手の甲・足首・足の甲などができやすいです。

4. 治療について

1センチ以下のもので気にならなければ、経過観察でよいこともあります。 目立ちやすい部分にできるので、ご希望があれば摘出手術もお受けいたします。 悪性のものと見分けがつきにくいことがありますので、定期的な確認を検討します。

あざの種類や治療時期は、見た目だけで判断しにくいことがあります。
気になる症状がありましたら、診察時にご相談ください。